一人旅なのに「何も決めたくない日」が来る
一人旅に出ているはずなのに、
「今日はどこに行くか」「何をするか」を考えること自体がしんどい。
そんな感覚に、心当たりはありませんか。
自由なはずの一人旅で、なぜか頭が動かず、予定を考える気力が湧かない。
この状態を「怠けている」「旅に向いていない」と感じてしまう人も少なくありません。
ですが、その感覚は異常でも失敗でもありません。
一人旅中に何も決めたくなくなるのには、きちんとした理由があります。
何も決めたくない正体は「判断余力の消耗」
一人旅では、意識していなくても多くの判断を積み重ねています。
・どの道を歩くか
・どこで休むか
・今動くか、やめるか
・次に何をするか
これらはすべて「判断」です。
一つ一つは小さく見えても、積み重なることで判断余力は確実に減っていきます。
何も決めたくないと感じるときは、
「もう判断を使い切った」というサインが出ている状態です。
体力が残っているかどうかとは、必ずしも一致しません。
頭の中で判断を回し続けてきた結果、
「これ以上考えたくない」という感覚が表に出てきているのです。
それを「やる気の問題」にすると、さらに苦しくなる
この状態を、
「自分はだらしない」
「せっかく来たのにもったいない」
と捉えてしまうと、さらに判断が増えます。
・無理に予定を立て直そうとする
・動かない自分を正当化しようと考え続ける
・周囲と比べて自己否定をする
こうして、判断余力が回復するどころか、さらに消耗してしまいます。
何も決めたくない日は、行動を止めるべきサインであって、立て直すべき失敗ではありません。
この考え方は、「一人旅で動かない日を作る理由」で扱っている“行動を止める判断”の、ひとつ手前の心理状態とも言えます。
判断を減らすことが、回復への近道になる
この状態に入ったときに必要なのは、「良い判断」をすることではなく、判断そのものを減らすことです。
たとえば、
・今日は何もしないと決めてしまう
・選択肢を考えない場所に身を置く
・決めなくていい行動(散歩・休憩)に切り替える
これは逃げでも妥協でもありません。
判断を使い切った状態から回復するための、自然な調整です。
「何も決めたくない」という感覚を否定せず、判断を止める方向に舵を切ることで、結果的に一人旅は続きやすくなります。
何も決めたくない日は、異常ではない
一人旅で何も決めたくないと感じる日は、判断が重たくなった結果として、誰にでも起こり得ます。
それは性格の問題でも、旅の失敗でもありません。
判断を重ねてきた証拠であり、調整が必要なサインです。
「一人旅は修行ではない」という思想に立つなら、判断が重たくなる自分を責める必要はありません。
この考え方は、一人旅を続けて気づいたことで整理している思想の、心理レイヤーを補強する位置づけでもあります。
まとめ
・一人旅で何も決めたくない日は、判断余力を使い切ったサイン
・怠けや向いていない証拠ではない
・立て直すより、判断を減らす方向が回復につながる
・動かない判断や余白は、旅を続けるための調整
何も決めたくない日があっても、それは一人旅が崩れた瞬間ではありません。
むしろ、自分の状態に気づけたタイミングです。

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