はじめに|一人旅は「頑張るもの」だと思っていた
一人旅を始めた頃は、
「せっかく来たのだから、できるだけ多く回らなければ!」
「一人でも、ちゃんと楽しめる自分でいなければ!」
そんなふうに、どこかで自分を奮い立たせていました。
しかし、一人旅を何度も重ねるうちに気づいたことがあります。
それは、一人旅を続けるためには、足すよりも“やめる”ことの方が重要だということです。
このブログではこれまで、不安・疲れ・判断の多さといった視点から一人旅を整理してきました。
この記事では、その延長として、私が一人旅を続ける中で意識的に手放してきた行動や考え方をまとめます。
一人旅で「全部回ろう」とするのをやめた
以前の私は、旅先に行くと
・観光地
・飲食店
・有名スポット
をできるだけ詰め込もうとしていました。
しかし、その結果どうなったかというと、満足感よりも疲労感の方が強く残る旅になっていたのです。
一人旅では、移動も判断もすべて自分一人で行います。
行き先を増やすほど、「次はどこへ行くか?」「間に合うか?」「戻れるか?」といった判断回数も増えていきます。
このブログでも書いてきた通り、一人旅の疲れは、行動量よりも判断の回数で増えていきます。
そのため私は、「全部回る旅」を目指すのをやめました。
今は、「今日はここまでで十分だ」と区切れる旅の方が、結果的に満足度が高くなると感じています。
削る判断は、途中でやめることだけではありません。最初から「今日はこれだけ」と決めることで、やり残し感を防ぐ方法もあります。
👉 一人旅で「今日はこれだけでいい」と決める技術
一人旅で「正解の行動」を探すのをやめた
一人旅をしていると、
「この選択は合っているのか?」
「もっと良い回り方があったのでは?」
と、頭の中で反省会が始まることがあります。
以前は、その“正解探し”にかなりのエネルギーを使っていました。
ですが、これまでの記事でも繰り返し書いてきましたが、一人旅には万人共通の正解ルートは存在しません。
・疲れている日
・気分が乗らない日
・思ったより混んでいる日
そうした状況で、「正しい選択」をし続けようとすること自体が、旅を苦しくしている原因でした。
今は、「今の自分にとって無理がないか」それだけを基準に判断するようにしています。
この考え方は、一人旅に向いているかどうかを考えた記事でも詳しく整理しています。
一人旅で「無理して予定を守る」のをやめた
旅に出ると、事前に立てた予定を守ろうとしてしまうことがあります。
しかし、実際の旅では
・想定より疲れる
・人が多い
・天候が変わる
といったズレは必ず起こります。
以前は、「予定通りに動けなかった=失敗」と感じていました。
ですが今は、「予定は守るものではなく、調整するもの」だと考えています。
疲れたら引き返す。
気が乗らなければ切り上げる。
こうした判断は、旅を台無しにするものではありません。
「今日はここでやめよう」と決める判断については、別の記事で詳しく書いています。
一人旅で「疲れている自分を否定する」のをやめた
一人旅で疲れを感じると、
「自分は体力がない」
「向いていないのでは」
と考えてしまうことがあります。
私も以前は、そうでした。
しかし、別の記事でも触れましたが、一人旅の疲れは体力だけの問題ではありません。
多くの場合、判断の積み重ねや余白のなさが原因です。
特に、疲れが一気に出る前には、必ず前兆があります。
その前兆に気づけるかどうかで、旅のしんどさは大きく変わります。
そう気づいてからは、疲れている自分を責めるのをやめました。
一人旅を「成長の場」にしようとするのをやめた
「一人旅をすると強くなれる!」
「一人行動に慣れれば自信がつく!」
そうした言葉を、どこかで信じていた時期もあります。
ですが今は、一人旅は自分を鍛える場所ではないと思っています。
このブログでは、一人旅を「強くなるための修行」ではなく、「自分の扱い方を知る時間」として捉えています。
無理をしない判断ができること。
疲れたら引く選択ができること。
それだけで、一人旅は十分続いていきます。
この考え方の全体像は、別の記事でまとめています。
まとめ|やらなくなったことで、一人旅は続くようになった
一人旅を続けるために、私がやらなくなったことは、
・全部回ろうとすること
・正解の行動を探すこと
・無理して予定を守ること
・疲れている自分を否定すること
・一人旅を修行のように捉えること
でした。
何かを足したから楽になったのではありません。
余計なものを手放したことで、旅が軽くなったのです。
一人旅は、頑張れる人のためのものではありません。
自分の扱い方を少しずつ覚えていく人のための旅です。
もし今、
「一人旅がしんどい・・・」
「向いていないのかも・・・」
と感じているなら、何かを足す前に「やらなくてもいいことがないか」と一度立ち止まって考えてみてください。
それだけで、旅の続き方はきっと変わります。

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