一人旅をしていると、移動の時間が思った以上に疲れることがあります。
目的地に着くことばかり考えて、「できるだけ早く」「最短で」とルートを選んでいた頃は、到着した時点で、すでに気力が落ちていることも少なくありませんでした。
特に一人旅では、移動も判断も、すべて自分ひとりで引き受けることになります。
だからこそ、どんなルートを選ぶかは、旅全体の心地よさに大きく影響すると感じています。
今は、「一番早いルートかどうか」よりも、自分のペースを保てるかどうかを基準に移動ルートを考えるようになりました。
この記事では、私が一人旅で移動ルートを決めるときに、意識していることについて書いてみようと思います。
最短より「余裕のあるルート」を選ぶ
一人旅で移動ルートを考えるとき、私はまず 「最短かどうか」よりも「余裕があるかどうか」 を意識しています。
以前は、少しでも早く着きたくて、最短距離・最短時間のルートを選ぶこが多くありました。
でも、そういうルートほど、休憩できる場所が少なかったり、渋滞やトラブルが起きたときに、気持ちの切り替えが難しかったりします。
特に一人旅では、誰かと交代できるわけでもなく、判断もすべて自分ひとりです。
だからこそ、多少遠回りでも、気持ちに余裕が持てるルートのほうが、結果的に旅が楽になると感じるようになりました。
たとえば、
- 途中で休憩できそうな場所がある
- 引き返しやすい道や駅がある
- 時間に追われずに動ける
こうした要素があるだけで、移動中の気持ちはかなり違ってきます。
一人旅では、「予定通りに進めること」よりも、途中で選び直せる余地を残しておくことが、自分を楽にしてくれます。
この考え方は、旅の段取り全体にもつながっています。
帰る日や帰り方を先に決めておくことで、移動中の判断が楽になる、という話は、 「一人旅をするとき、最初に決めている3つのこと」でも書いています。
移動ルートも同じで、最初から詰めすぎないことが、結果的に旅の自由度を高めてくれると感じています。
移動そのものを旅に含める
一人旅をするようになってから、私は 移動の時間そのものも、旅の一部として考える ようになりました。
以前は、移動はあくまで目的地に着くまでの「作業」で、できるだけ短く、効率よく終わらせたいものだと思っていました。
でも、その考え方だと、移動中はずっと急いでいる感覚が抜けず、気持ちに余裕がなくなってしまうことが多かったです。
今は、移動の時間も含めて旅だと考えています。
たとえば、
- 車窓から景色を眺める
- 国道を走りながら町の雰囲気を感じる
- 次はどこで休憩しようかと考える
こうした時間があるだけで、旅のリズムが少しゆっくりになります。
一人旅は、誰かと会話をしながら移動するわけではありません。
だからこそ、移動中に考えごとをしたり、何も考えずに景色を眺めたりする時間が、意外と心地よく感じられます。
移動を「早く終わらせるもの」として切り離すのではなく、旅の流れの中に組み込んでしまうことで、到着したときの疲れ方も変わってきました。
目的地に着いた瞬間から旅が始まるのではなく、家を出たところから、すでに旅は始まっている。
今は、そんな感覚で移動するようになっています。
疲れたら変えられる余地を残しておく
一人旅で移動ルートを考えるとき、私がもう一つ大切にしているのは、
「途中で変えられる余地を残しておくこと」です。
移動を完璧に決めすぎてしまうと、疲れていても、天気が悪くなっても、「このルートで行くしかない」と、自分を縛ってしまうことがあります。
以前は、決めた通りに進めないと、どこか失敗したような気持ちになっていました。でも、一人旅を重ねるうちに、その日の体調や気分に合わせて変えることも、立派な判断だと思えるようになりました。
たとえば、
- 思ったより疲れていたら、途中で引き返す
- 天気が崩れそうなら、無理せず近場で過ごす
- 混んでいそうなら、別の道や駅を選ぶ
こうした選択肢を最初から想定しておくだけで、移動中の気持ちはかなり楽になります。
一人旅では、誰かに相談して決めることはできません。
だからこそ、「変えてもいい」という前提を持っておくことが、自分を追い込みすぎないための保険になります。
移動ルートは、最後まで守る約束ではなく、そのときの自分を見ながら選び直していくもの。私は、そんなふうに考えています。
移動ルートは「自分を楽にするための選択」
一人旅で移動ルートを考えるとき、正解を探すように、最短や効率だけを追いかけていた時期もありました。
でも今は、余裕のあるルートを選び、移動そのものを旅に含め、疲れたら変えられる余地を残しておくことが、一人旅を続けていくうえで大切だと感じています。
一人旅では、すべての判断を自分で引き受けるからこそ、自分を追い込みすぎない選択が必要になります。
移動ルートは、目的地にたどり着くためだけの道ではなく、自分のペースを守るための道でもあります。
これから一人旅をする人や、移動で疲れてしまうことが多い人の参考になれば嬉しいです。
私が実際に疲れにくい一人旅計画をしている方法は「一人旅で疲れにくい一日の組み立て方」に書きました。

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