はじめに|調子がいい日は、安心していいはずなのに
一人旅をしていると、「今日はなんだか調子がいい」と感じる日があります。
朝から足取りが軽く、迷いも少なく、予定もスムーズに進む。
本来なら、安心できるはずの日です。
それなのに――
なぜか翌日や夕方に、急にどっと疲れが出ることがあります。
私はそれを、体力不足だと思っていました。
けれど振り返ってみると、原因は別のところにありました。
調子がいい日は、判断も増えやすい
一人旅で疲れが出る原因は、行動量よりも「判断回数」にあります。
これは
「一人旅で疲れやすくなるのはどんな時か」
でも整理してきた考え方です。
調子がいい日は、
・もう一駅先まで行ってみよう
・あの店も入ってみよう
・時間あるし、もう一か所行けるかも
といった判断が自然に増えます。
しかもその判断は、前向きで楽しいものばかりです。
だからこそ、自覚しにくいのです。
好調=進め時、という思い込み
調子がいい日は、「今日はいける日だ」と感じます。
けれど、その感覚が行動と判断を積み増すきっかけになります。
私は以前、「疲れていない=余力がある」と考えていました。
しかし実際には、
・判断を重ねる
・移動を増やす
・選択肢を広げる
という行為そのものが、未来の疲れを前倒ししている場合があります。
これは
「一人旅で疲れが一気に出る瞬間と、その前兆」
で書いた“前兆の積み重ね”と同じ構造です。
疲れは突然出るのではなく、好調な時間帯にも、静かに積み重なっています。
調子がいい日は、あえて減らす
私は今、「今日は調子がいい」と感じた日ほど、あえて削るようにしています。
それは我慢ではなく、未来の自分への調整です。
具体的には、
・もう一か所をやめる
・夜の予定を増やさない
・写真や記録を増やさない
・余白を消さない
といった小さな調整です。
この考え方は
「一人旅で疲れにくい一日の組み立て方」
や
「一人旅を続けるために『やらなくなったこと』」
ともつながっています。
削ることは、後退ではありません。
継続のための設計です。
調子がいい日は、未来の余力を守る日
一人旅は、その日を全力で楽しむためのものではありません。
続けられる形で楽しむものです。
調子がいい日は、「今日は進める日」ではなく、
「余力を守れる日」
と考えるようになってから、旅の疲れ方が変わりました。
好調な日は、判断を増やす日ではなく、判断を整える日です。
その視点を持つだけで、翌日の自分が楽になります。
まとめ
一人旅で「今日は調子がいい」と感じた日は、進める日ではなく、調整できる日かもしれません。
・疲れは行動量ではなく判断回数で増える
・好調時こそ判断が増えやすい
・削ることは後退ではない
調子の良さを使い切るのではなく、少し残しておく。
そのほうが、一人旅は長く続きます。

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